4月になると思ひ出すこと その5 
前回からの続き → 4月になると思ひ出すこと その4

感動で胸をいっぱいにしながら、夜遅く 例のお城を改装したザ・英国という
感じのホテルにチェックインした。

このホテルを選んだ理由は、ずばりホストファミリーの家から一番近いと
いうことと、それから安さ。

聞いてはおったけど、イギリスって物価がほんまに高い!
ポーランドの物価に慣れたうちらとしちゃ、どこも高うてね。
唯一、ここが まあ割りと安かったので 予約したんよ。

予約したとき、お客様の声に 「最悪!もう二度と泊まらない」とか
「ひどすぎる。掃除がなってない」とか 少々気になるコメントがあって
気にかからんこともなかったが、一晩寝るだけじゃけ、ええじゃろと。

お城を改装したとあって、中は迷路のようになっとるそのホテル。
エレベーターが無いのが ちょっと辛かったが、スーツケースを
ゴロゴロ押しながら 部屋へ向った。

ホテルの入り口は 結構素敵な感じなのに、中へ進めば進むほど
あれ?こ、これは・・・何だ何だこの古臭さは!と
不安になってきたわ。

昭和のかほりがする鍵を使って部屋に入ると・・・
目の前に広がるその部屋は
今まで泊まった どこの国のホテルより ボロくて古臭かった

テレビも、ごっつい昭和のかほりがするようなテレビで
カーテンもところどころ破れとったり 壁紙も一部はがれとったりで
不潔感こそないものの とにかく、古い、古すぎる!

ははーん、レビューがやたら悪かったのは そのせいか!とやっと分かった。

その時、フロントから、「ポーランドのご主人より 折り返し連絡くれるように」と
伝言があったのを思い出して、電話をすることに。

電話をしてみると、
旦那だけ急遽チケットを購入したので、イギリスに来られるとのこと。
2泊だけになるけれど、来られるなら、こんな嬉しいことはないわ!
息子は土日ということもあって、義両親が預かってくれると。

旦那が購入したチケットは、翌日の早朝 イギリスのルートン空港に
到着するというもので、いったん その日泊まるニューモルデンのホテルを
見に行き、ロンドン市内をぶらぶらするとのこと。

そして待ち合わせ場所は、夕方到着予定のロンドンヴィクトリアコーチ駅にした。
うちの持っとるケータイは、海外じゃ使えんので 
万一 お互い1時間待っても 会うことが出来んかったら ホテルで落ち合おう
ということにしたんよ。

明日からは、やっとあの重いスーツケース持ってもらえるとホクホク気分で
これまた見たことのないほど昭和のかふぉりのする風呂につかり、
ヴィンテージ感溢るる ドライヤーのスイッチを入れると
ブイーーーンと 音がしたかと思うと、何かが焦げるようなニオイが!
そして、ぷすんぷすん・・・という音がしたんで、怖うなって
スイッチを切ったわ。

も、もしかして うちが壊した??・・・・・・
いや、でもスイッチを入れただけなんじゃけど
そもそも こがぁに古いドライヤーを置いとるのもどうなんじゃ?

ここまできたら、このボロさを堪能しよう!と部屋の写真を撮りまくったww

そして早々と寝床につくと、どこからか、ゴー!ガオーッ!と
オッサンのいびき音が聞こえる。
それも近くで。

どんだけ壁が薄いんかいね、と おかしさがこみ上げてきたわ。

そして、ここは とてもじゃないが、ファミリーで泊まるホテルじゃない
息子が来れんで 正解だったんじゃろうと思うたんよ。

やがて、オジサンのいびき音をバックミュージックに 眠りの世界へ
誘われていった。

翌朝
ホテルの宿泊客のレビューによると 「朝食だけは」良かったとの
ことなんで、わずかに期待を抱きつつ 朝食会場のレストランに入った。

レストランは清潔で 落ち着いた感じ。
このフロント・レストランと客室のギャップがあまりにも差がありすぎるん
よね・・・

食事はビュッフェ式なんじゃけど、席につくと ウェイトレスさんが
卵料理を持ってくるんで、希望を教えてくれと言うた。
スクランブルエッグ、目玉焼き、ゆで卵の中から 一つ選び
それにベークドベーコンとポークビーンズがついてくるらしい。

うちは目玉焼きをチョイスし、その間 他のもんを食べて待つことにした。

評判通り、種類は豊富じゃった。
そして、運ばれてきた アツアツの卵料理とカリカリのベーコンの
美味しかったこと。
朝から欲張って つい モリモリ食べ過ぎてしもうたわ。

バス出発まで 時間があったんで、いったん チェックアウトして
荷物だけフロントに預けて その辺を散策することにした。

ちょうど近くに広い公園があったんでね、その付近一帯を散歩しとると
12年前の記憶が 再び蘇ってきたわ。

そういや、この公園連れて行ってもらったんだっけ、
あ、あれはホストマザーと言っとった「この地域で一番古い家」じゃ!
懐かしかった。

そして お城の近くにある 英国風ガーデンを見に行き
ベンチで一休みしたあと、再び 公園周辺をゆっくり歩いて ホテルに
戻った。

朝の空気は冷たかったけど、気持ち良く 腹もこなれて ええ運動になった。

とんでもないオンボロホテルじゃったけど、ええ経験になったわと
ホテルを去り、長距離バスに乗って ロンドン・ヴィクトリアに向った


(続く)






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4月になると思ひ出すこと
今日から4月じゃねー。
毎年4月になると思い出すことがあるんじゃ。
この話はぶち個人的なことで、ポーランド生活にゃ関係ないんじゃがね。

うちが初めて海外へ行ったのが16歳の夏、高校のサマープログラムで
イギリス人家庭に2週間ホームステイしたんじゃ。
そこのホストファミリー夫婦がまあようしてくれてねえ。
別れ際に「絶対また会いにくるけえ!」「いつでも待っているわ!」という
やり取りをしたんじゃ。

それから、毎年クリスマスカードだけは欠かさず交換して 近況報告を
し合う仲じゃったんじゃけど、日本とイギリスって遠いけえ、そう簡単に
行けず、10数年の歳月が流れてしもうた。

ほいで、結婚してポーランドに住むことになったけえ、こりゃあええわ!
近いけえ、遊びに行けるじゃん♪と思っとったところ
うちの妊娠が発覚し、やがて子育て等で
再びイギリスの話は流れてしもうたんじゃ。

子が1歳半になったころ、よし、うちの子も歩けるようになったけえ
念願のイギリスに行こうかということになったんよ。

ホストファミリーに話すと、それは喜んでくれたわ。
1泊目は空港近くのホテルを、2泊目はホストファミリーの家の
近くのホテルを、3-4泊目はニューモルデンのホテルを予約したんよ。
ニューモルデンはプチ韓国タウンと聞いてね。
美味しい韓国料理のレストランが沢山あるんと!おまけに
韓国食材も手に入るとのこと、韓国料理が大好きなうちらには
外せんで。

家族3人、わくわくしながら空港でチェックインし、
最後パスポートを見せて機内へ搭乗するとこだけとなったところで
大問題が発生した。

その当時、息子のパスポートは日本のしか持っとらんかったんじゃ。
ポーランドのパスポートは切らしとってね。
ほいでも、パスポートは一つありゃええかと思うとったんよ。

息子が赤ん坊の頃、日本へ行ったが、そん時はポーランドのパスポート
しか持っていかんかったんじゃけど、それでも問題はなかったけぇ。
(基本的には、二重国籍の子供は二つパスポートを持っとかにゃいけん
らしいです。でも一つでも入国拒否されるわけではない)

じゃ、じゃが!パスポートコントロールの職員は
「ポーランド人である限り、ポーランドのパスポートを持っていないの
ならば出国を認めません」
と言うではないの。

ま、まさか?!これは夢?
泣きつくうちらにもう1人の職員さんが同情してくれて、上司を呼んで
かけあってくれることになったんよ。

ほいで、上司が登場 パスポートを見て
「残念ですが、これは無理です」と一言。だめなもんはダメ!とさ。

ショックでその場に崩れ落ちたわ。
悔しゅうて 悔しゅうて・・・自分の無知さが恥ずかしゅうて。
14年ぶりの再会を楽しみにしとったのに。
ホストファミリーはどんなにガッカリするだろう。
どうして?!どうしてよ!と言いながら 思わず涙が滲む。
横を見たら、旦那も悔しい・・・と目を潤ませとった
何も分からん子だけが、1人飛行機を指差しては
「飛行機~♪」とはしゃいどった。

でも泣いても何も変わりゃせんで。
うちらは肩を落としながら、戻ることにした。
既に機内に預けてしまったスーツケースを受け取りに行くために。

そこへ、先ほどの同情してくれた職員さんがうちんところへ駆け寄ってきて
「ねえ、あなた方の1人でも行ったら?今なら間に合うわよ」と
言うてくれた。

すると 旦那がうちの方を向いて 「息子は面倒みるから、君、
行ってきたら?長年の夢だったんだろう?」と言うた。
一瞬心が揺らいだわ。

でも・・・家族3人楽しみにしとった旅行、1人で行っても楽しめるはずがない。
やっぱ止めとく・・・

とぼとぼと帰路に向おうとしたところ、うちのアタマん中に突然
巨大計算機が登場した。

4泊分のホテル、予約済みの長距離バス代、航空券代
全部無駄にするのは、勿体ないじゃないの!
行っても後悔するかもしれんけど、行かんかったら、あー勿体無いと
ますます後悔するかも。
決めた、うち、行くわ!!
職員さんへ かけ寄ると
 「行くなら、走るのよ。あと10分しかないわよ」
と言うんで、猛ダッシュして機内に飛び込んだ。

(続く)


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